ドライブのお供でござる
走ってる車の中から外を眺めてると、だいたい忍者が走ってるじゃないですか。
民家の屋根や電線などを伝って、車の速さにずーっと付いて来てるでしょう。 時々落ちそうになったり転んだりもしながら。
助手席や後部座席が退屈になった時には、そんな空想と戯れていた少年時代でした。
大人になって運転席に座ることが多くなった今、うしろで退屈そうにしている子供たちにしてやれることは楽しい時間の提供です。
しりとりをしたり、ウルトラマンクイズを出し合ったり。
そんなある時、おれが子供の頃にお世話になったあの忍者のことを思い出して、一子相伝の奥義のごとくUさんに伝授してあげたのです。
するとさすがは子供、すぐに食いついて忍者を探し始めました。
「今どこ走ってるかなあ。あそこかなあ。」と、まだぼんやりとしか見えていないようではありますが、それなりに楽しみ方を見つけてくれたようです。
こんな風にして、いつの時代も親から子へ、子から孫へとその精神は受け継がれていくものなんだなあと、思うよね。思う思う。
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